実績紹介2020.10.08
ステンレスの不動態化処理とは?不動態化処理の3つ方法についてもご説明します

弊社では、ステンレスを扱っております。

ところで、ステンレスは英語で「Stainless (ステンレス)」と書きます。
「Stain(錆)」と「Less(少ない)」を組み合わせた言葉で、直訳すれば「錆が少ない」となります。

その名の通り、ステンレスは錆びにくい金属です。

しかし、錆びにくいステンレスでも場合によっては錆びてしまうことがあります。
ステンレスが錆びないよう、耐食性を向上させることを、ステンレスの不動態化処理と言います。

この記事では、ステンレスが錆びにくい理由、ステンレスが錆びてしまう原因、そして不動態化処理について、順を追って説明します。

 

ステンレスが錆びにくい理由

ステンレスは、鉄にクロムなどが含まれた合金鋼です。
ステンレスが錆びにくいのは、この含有されているクロムによります。

クロムは空気中で酸化しやすく、ステンレスの表面に「不動態被膜(酸化被膜)」と呼ばれる、非常に薄い被膜を形成します。
不動態被膜は、ちょっとした傷がついても、酸素があればすぐに再生されます。

この不動態被膜により表面が保護されているため、ステンレスは錆びにくくなっております。

 

ステンレスが錆びる原因3つ

続いて、ステンレスが錆びてしまう原因について説明します。

ステンレスは不動態被膜によって保護されているという話をしましたが、何らかの原因で不動態被膜が破壊されてしまい、再生することもできないと、錆びてしまうことがあります。

主な原因は3つあります。
一つずつ説明します。

 

もらい錆

ステンレスにステンレス以外の金属が付着していると、ステンレスが錆びてしまうことがあります。

これはステンレス自体が錆びてしまったわけではなく、付着している金属が錆びてステンレスにくっついてしまっている状態で、「もらい錆」と呼びます。
また、もらい錆を放置すると、ステンレス自体も錆びてしまいます。

もらい錆が起こるため、ステンレスを扱う会社では、ステンレスとステンレス以外で場所をわけて加工していることが多いです。
ちなみに弊社は、ほぼステンレス専業で、ステンレス以外の金属を扱うときは別の工場で加工を行うため、もらい錆はほとんど起こりません。

 

傷がついている

ステンレスの表面に傷がついていると、傷の中に水分や汚れがたまり、不動態被膜が再生できずに錆びてしまうことがあります。

ステンレス加工を行う場合、機械加工や溶接により傷がついてしまい、錆が発生することがありますので、加工後の後処理が重要になってきます。

 

塩化物の付着

ステンレスは塩化物、例えば海水に含まれる塩分などに触れると、不動態被膜が破壊され、再生できずに錆びてしまうことがあります。

そのため、海岸近くなどでステンレス製品を使用する場合は、より錆びにくい(耐食性の高い)SUS316Lなどのステンレスを使用することがあります。

 

不動態化処理の3つの方法

不動態化処理とは、ステンレスを錆びにくくする(耐食性を上げる)化学処理のことです。
一般的な方法としては、3つあります。

 

酸洗い

酸洗いとは、ステンレスを硫酸や塩酸などの強酸に漬け込んだり、強酸を塗ったりして、主に溶接時の焼け(溶接スケール)を取り除く作業です。

酸洗いでは、焼けを取ると同時に汚れや酸化被膜も除去されます。
時間が経つと均一な不動態被膜が再形成され、耐食性が上がります。

 

電解式溶接焼け取り

溶接スケールを除去するには、先述した酸洗いに加えて、電解式溶接焼け取りという方法があります。
電解式溶接焼け取りとは、電解時の陽極反応を利用して溶接スケールを取り除くことです。

溶接スケールを除去することで、均一な不働態被膜の再形成が可能となり、耐食性が向上します。

 

電解研磨

電解研磨とは、電気分解の原理を利用して、金属の表面を溶かして研磨効果を得ることです。
電解研磨すると、ステンレス表面の微細な傷や汚れが除去され、さらには表面が滑らかになるため、汚れが付着しにくくなります。

結果として、均一な不働態被膜の形成がしやすくなり、耐食性が向上します。

 

ステンレス製品はお任せください

当社では、創業以来20年以上、ほぼステンレスのみを取り扱っております。
不動態化処理含め、ステンレスについては様々な知見があります。

ステンレス製品について、お見積りのご依頼、各種お問い合わせ等ございましたら、お問い合わせフォーム、または048-227-0280 ㈱フロインテック 営業担当まで、どうぞお気軽にご連絡ください。